腎臓を長く健康に保つ4つの方法

今回は、ワンちゃんの腎臓の健康を保つために、お家でできる4つの方法をお伝えします。

腎臓の働きと役割

腎臓は尿を作る器官で、人と同じようにワンちゃんも左右に一つずつあります。食べ物から栄養を吸収した後、尿や便として排泄されます。腎臓は、尿を作る以外にも体の水分量やナトリウム、カリウムといったイオンバランスを調整し、血液や骨を作る役割も担っています。これらの働きがうまくいかなくなると腎臓病となり、進行すると腎不全に至ります。

腎臓を長く保つ4つの方法

  1. 茹でこぼしと水さらし
    食材を茹でたり水につけることで、カリウムやリンを減らすことができます。茹でこぼす場合は、お湯を多めに入れ、葉物は3〜5分、根菜類は10〜15分茹でます。肉や魚の場合はアクが出たらお湯を捨てる作業を2回行いましょう。水にさらす場合は10〜20分ほど水につけ、その後しっかり水を切ります。細かく切ることで、水に触れる面積を増やすのがポイントです。
  2. 食材の置き換え
    タンパク質やリン、カリウムの量を制限するために食材を置き換えます。タンパク質は低タンパク食品を使い、鶏肉の場合は胸肉よりももも肉を使います。カリウムは茹でこぼしや水さらしを行い、食材の量を調整します。芋類や豆類はカリウムが多いので、少量にしてカリウムが少ない食材を追加しましょう。
  3. エネルギーが取れる食材を組み合わせる
    腎臓病が進むと食欲が低下し、痩せてくることがあります。低タンパク食品とエネルギーが取れる炭水化物、脂質を組み合わせた食事を作り、体重減少を防ぎましょう。
  4. 腸内環境を良くする
    腎臓病になると便秘になりやすくなります。便秘を防ぐために、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維を組み合わせた食事を作ります。不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の働きや主な食材については、別の動画で詳しく解説していますので参考にしてください。

まとめ

腎臓病の予防と進行を遅らせるために、腎臓の負担を軽減する食事を心がけましょう。

本記事はこちらの動画を参考に作成しました

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