はじめに
こんにちは!この動画では、犬の腎臓病や腎不全について、治療法や早期発見の方法についても詳しく説明します。
目次
- 犬の腎臓病、腎不全とは?
- なぜ起きるのか(原因)
- よくある症状
- 診断方法
- 治療法
- どれくらい生きられるのか(予後)
- 早期発見の方法
1. 犬の腎臓病、腎不全とは?
犬にも多く見られる腎臓病や腎不全は、アニコムの保険データによると、犬の保険請求理由の第7位にランクインしています。特に高齢犬(12歳以上)に多く、慢性的に進行し、腎機能が不可逆的に低下する疾患です。
2. なぜ起きるのか(原因)
腎臓病の原因は多岐にわたり、糸球体疾患が最も多いと言われています。しかし、一般の病院で原因の特定は難しく、多くの場合は慢性腎臓病として総括されます。腎臓はさまざまな要因でダメージを受け、最終的には腎機能が低下します。
3. よくある症状
- 嘔吐: 半数以上の犬で見られる
- 多飲多尿: 44%の犬で見られる
- 食欲不振: 40%の犬で見られる
- 下痢、体重減少、口臭: これらの症状もよく見られます
4. 診断方法
- 血液検査: BUNやクレアチニン、SDMAなどの腎臓の数値を測定
- 尿検査: 尿比重や蛋白尿の有無を確認
- 画像診断: 主にエコーを使用
5. 治療法
- 腎臓食: エビデンスがあり、残りの寿命を延ばす効果がある
- 点滴: 脱水対策
- 食欲増進剤、吐き気止め: 食欲不振や嘔吐の対策
- 貧血対策: 腎臓がホルモンを出さなくなるため、補うための治療
- 降圧剤、リン吸着剤: 血圧を下げたり、リンの蓄積を防ぐための治療
6. どれくらい生きられるのか(予後)
腎臓病のステージによって平均生存期間は異なります。
- ステージ1: まだ健康な段階
- ステージ2: 約14.7ヶ月
- ステージ3: 約11.1ヶ月
- ステージ4: 約1.9ヶ月
7. 早期発見の方法
定期的な血液検査や尿検査、飲水量のチェックが重要です。体重1キロ当たり50ml以上の飲水量がある場合は注意が必要です。また、嘔吐や食欲不振などの症状も見逃さないようにしましょう。
まとめ
慢性腎臓病は犬にも多い病気ですが、早期発見と適切な治療で進行を遅らせることができます。愛犬の健康を守るために、定期的な検査と症状のチェックを怠らないようにしましょう。
この記事はこちらの動画を参考に作成しています