ミニチュアダックスフンドの椎間板ヘルニア:獣医師が語る症状と治療法


椎間板ヘルニアとは

椎間板ヘルニアは、本来あるべき場所から椎間板の一部が飛び出してしまい、神経を圧迫する病気です。特にミニチュアダックスフンドなど胴が長い犬種に多く見られます。重症度は圧迫の度合いによって異なり、症状が進行することもあります。


症状と診断

椎間板ヘルニアの主な症状には以下のものがあります:

  • 背中の痛み
  • 背中を曲げる姿勢
  • 歩行の異常(びっこを引く)
  • 後ろ足の麻痺

診断にはX線、CT検査、MRI検査などが用いられ、他の病気との区別も行います。


治療方法

治療法は病気の進行具合によって異なります。

  1. 内科的治療(軽度の場合)
    • ステロイドや非ステロイド性抗炎症薬の使用
    • 絶対安静(ケージレスト)
    • コルセットの使用
  2. 外科的治療(重度の場合)
    • 椎弓切除術などの手術
    • 手術後のリハビリが必要

予防方法

椎間板ヘルニアを予防するためには以下の点に注意が必要です:

  • 体重管理:肥満を避ける
  • 運動の制限:激しい運動や高い所からのジャンプを避ける
  • 正しい抱っこの方法:脇を抱え、背骨が水平になるように抱っこする
  • 早期発見と治療:初期症状が見られたらすぐに獣医師に相談する

費用について

治療費用は症状の重さによって異なります。内科的治療の場合、1日あたり3000円から1万円程度、外科的治療の場合は20万円から40万円程度かかることがあります。


まとめ

ミニチュアダックスフンドなどの胴が長い犬種は特に椎間板ヘルニアになりやすいため、日常的な予防と早期の対応が重要です。適切な治療を受けることで、症状の進行を防ぎ、健康な生活を送ることができます。

本記事はこちらの動画をもとに作成しました。詳細は動画をご覧ください。

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