症状
アジソン病の犬は、以下のような症状を示します:
- 食欲不振
- 元気がない
- 嘔吐
- 低血糖
- 体のふらつき
- 徐脈
診断
診断は血液検査に基づいて行われます。副腎から分泌されるホルモンであるコルチゾールと電解質のナトリウム、カリウムのバランスが重要です。特に、ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)テストが有効です。このテストでは、コルチゾールの分泌量が低い場合、アジソン病の可能性が高まります。
治療
治療は、糖質コルチコイドと鉱質コルチコイドの補充を行います。治療開始後、症状の改善が見られる場合が多く、ナトリウムとカリウムのバランスも正常に戻ります。
注意点
アジソン病の診断は難しく、進行してから気付かれることが多いです。特に高齢犬やアジソン病の好発犬種を飼育している場合は、定期的な検診でコルチゾールやACTHの測定を行うことが推奨されます。
結論
アジソン病は早期発見と適切な治療が重要です。愛犬の健康管理の一環として、定期的な検診を行い、異常を早期に発見することが大切です。